MMS研究会
環境変異原を検出するには,科学的に検証された試験系の開発が重要であることは言うまでもありません.1970年代後半からそのメカニズムの研究と試験方法の確立と検証を目的としてきた小集団活動グループ優性致死試験研究会と小核試験研究会は,それぞれの目的を達成するために,発展的に統合し、1982年哺乳動物試験研究会(MMS研究会:Mammalian Mutagenicity Study Group)として発足いたしました.初代代表幹事には国立遺伝学研究所の土川清博士が就任され,哺乳動物を用いた変異原研究のアクティブな研究者集団として,各試験法の技術的な問題の解決,その普及などの活動を開始しました.その後,日本環境変異原学会はMMS研究会を公認分科会として承認し,その活動を支持するようになりました.
MMS研究会は設立の目的を達成するために,これまでに多くの共同研究を実施し,特に小核試験に関しては,国内ガイドライン策定のみならず,ICH及びOECDのガイドラインに,その成果が大きく寄与し,欧米の研究者のみならず日米欧の行政当局にも大きな影響力を与えるようになりました
【目的】
哺乳動物及び動物細胞を用いる各種変異原性試験について検討し、この分野の研究の発展に努めると共にヒトへの安全性評価に寄与する.
【活動】
- 定例研究会を年2回行う。1回はJEMS大会開催の時とし、定例会の形式は大会の組織委員会と協議する
- Original Dataの発表および討議
- 各種の情報交換
- その他の協議事項
その他の活動:
- 特定テーマについての共同研究
- 会員相互の研鑽のための研修会
- 会員または非会員対象の講習会・ワークショップ
- Standard Protocolの検討
- Mutation Research誌の賛助団体として、投稿に便宜を図る
- MMS News等の発行
【共同研究の実績】
【国際シンポジウムの共催】
- 5th International Symposium on Chromosomal Aberrations
- 8th International Symposium on Chromosomal Aberrations
【ワークショップ・フォーラムの開催】
- コバンスTokyo フォーラム
- 染色体異常試験法ワークショップ(実技実習と講義)
【MMS研究会ホームページ】
【入会の申し込み】
MMS研究会 ホームページから、木本庶務幹事(t.kimoto@teijin.co.jp)までご連絡をお願いいたします。
MMS研究会
会長代行 増村 健一