平成27年度公開シンポジウム「生活習慣とがん」

 がん、心疾患、脳血管疾患は日本人の主要な死亡原因です。これらの疾病は生活習慣と深く関わっており、たばこや食事などの生活要因に依存するところが大きいと考えられています。本シンポジウムでは、生活習慣と発がんの関わりに焦点を当て、日本人のがんについて正確に理解するとともに、腸内環境や口腔内環境、感染と発がんとの関わりについても討論を行います。また、近年急激に増加しているメタボリックシンドロームと発がん、さらには生活習慣が関係するがんに対する予防法などについても議論を深めていきます。会員並びに会員以外の専門家の講演とその後のパネルディスカッションを通じて、市民並びに会員の皆さまの「生活習慣とがん」に対する理解を深める機会にさせていただきたいと考えております。是非多くの市民・会員の皆様にご参加いただきますようお願いいたします。

日 時:2015年5月30日(土)10:00~16:00

場 所:慶應義塾大学 芝共立キャンパス

    東京都港区芝公園1-5-30

    アクセスhttp://www.keio.ac.jp/ja/access/shiba.html

世話人:及川伸二(三重大学),紙谷浩之(広島大学)

参加費:無料,事前申込不要.

    ※当日,会場へ直接お越し下さい.

協 賛:公益社団法人 日本薬学会

※シンポジウムのポスターはこちら(pdf)

※シンポジウムの要旨はこちら(pdf)

プログラム:

10:00~10:05 開会の辞 青木康展(日本環境変異原学会会長/国立環境研究所)

10:05~10:10 はじめに  世話人 紙谷浩之

基調講演

座長 青木康展

10:10~10:40 長尾美奈子(日本環境変異原学会名誉会員/元 国立がんセンター)

  生活習慣とがん:日本人のがん

一般講演

座長 紙谷浩之,山田雅巳(国立医薬品食品衛生研究所)

10:45~11:20 松本 敏(ヤクルト本社)

  腸内環境とがん:食事・腸内細菌の及ぼす影響について

11:20~11:55 武藤倫弘(国立がん研究センター)

  肥満とがん:分子標的がん化学予防剤の開発に向けた病態解明

     11:55~13:20 昼食

座長 及川伸二,竹入 章(中外製薬)

13:20~13:55 工藤保誠(徳島大学)

  口腔内環境とがん:口腔内の環境が及ぼす発がん機構

13:55~14:30 渡辺雅彦(就実大学)

  喫煙とがん:リスク推定と禁煙の効果

14:30~15:05 川西正祐(鈴鹿医療科学大学)

  感染症とがん:慢性炎症からの活性酸素や活性窒素生成とその役割

     15:05~15:25 休憩

15:25~15:55 パネルディスカッション

司会 及川伸二,紙谷浩之

15:55~16:00 おわりに  世話人 及川伸二